京都の筏流しを復活させようとする取り組みについて考える中坊進二
京都の保津川で筏流しを復活させようという取り組みがあるそうです。
筏流しとは、木材を筏(イカダ)のように組んで川下まで運ぶ方法。
昔はトラックがなかったので、重くて大きな物を運ぶ際は、
よく運河を利用していたそうです。
復活させようと言っても、それは文化としてだと中坊進二は思っています。
一回で河に流せる量はたかが知れていますので、
トラックで運んだ方が遥かに効率的だと言えます。
しかし、筏流しは京都の街並みを作るのに
大いに重宝した伝統ある工法のひとつでもあり、
これを後世に残そうと、色々な人がこの取り組みに関わっています。
また、文化を残すだけでなく、
川への関心を取り戻そうという想いもあるそうです。
高度経済成長期以降は、造林した木々を伐採する機会がめっきり減り、
筏流しどころかトラックで運ぶこともしなくなりました。
また、工場や生活排水により、川の水はどんどん汚れていって、
川を見る機会は日増しに少なくなっていきました。
中坊進二も、ヘドロで淀んでいる京都の川は好んで見たくないものです。
今でこそ、少しずつ川は綺麗になっていきましたが、
一度失った関心を取り戻すのは難しいです。
だからこそ、筏流しのような文化を復活させることで、
川への関心を取り戻そうとしているのだと、中坊進二は思っています。
京都にはいくつもの川があり、市中にもたくさんの川が流れています。
開発によりコンクリートで埋め尽くす川に変貌したこともありましたが、
今では少しずつ昔の情緒を取り戻そうと、
土手を作ったり、草花を生やす運動が行われています。
中坊進二としても、濁った川よりも透き通った水の方が良いと思います。