花祭について考える中坊進二
そういえば、釈迦(ゴータマ・シッダッタ)の誕生日は知らないなと、
中坊進二はいま気が付きました。
イエス・キリストの誕生日を知らない日本人は居ませんが、
釈迦はあまり知られていません。
無宗教の日本ですが、この違いは一体どこから来たのでしょうか。
デパート業界は4月8日も大々的に宣伝したりしないのでしょうか。
12月25日はクリスマスと呼ばれています。
これはキリストのミサという意味があるそうです。
同様に4月8日も別名があります。
しかも複数あり、花祭、花会式、龍華会、浴仏会、仏生会、
降誕会といった呼び名があります。
デパートが4月8日の花祭の日にイベントを行わない理由はいくつかありますが、
それは仏教の宗教観が強いからだと中坊進二は思っています。
簡単に言えば「節制」です。
誕生日だからはしゃぎたい気持ちはありますが、
仏教の教えでは贅沢は敵になります。
それゆえ、感謝の言葉を述べる程度は可能ですが、
ケーキで贅沢するといった考えには至らないのだと思います。
あと、土地柄といった問題もありそうです。
日本は無宗教であり、キリスト教の祭事はほとんど祝っていません。
クリスマスだからといって、黙とうを捧げる習慣はありません。
(と言うか、キリスト教圏で具体的に何をするかを中坊進二は知りません)
また、教会の人たちはわざわざ辺境の島国まで来て
「その宗教観はおかしい」と指摘しません。
地球の裏側の国まで戒律で縛るようなことは、労力的に無理があるのです。
一方で、仏教関連の施設は日本にたくさんありますので、
仏教を商売と絡めると直ぐに指摘・監査が入ります。
中坊進二の地元でも「坊さんカフェ」なるものがありましたが、
こうした事情があり、花祭はクリスマスのように、
大々的にパレードが開催されないのだと、中坊進二は考えます。
それでも花祭は各寺院で開催され、縁日のようなものも開かれますので、
暇な方は覗いてみてはいかがでしょうか。
でも築地本願寺は4月9日(日)開催なので、日付のチェックはお忘れずに。